成年後見人に就任した時の話

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ありがとうございます。

さて、今日の話題は、成年後見です。

実は今日、家庭裁判所から、成年後見人の報酬付与の決定が出ました。

過去1年分の職業成年後見人として、後見報酬付与の申立をしたところ、決定が出たものです。

報酬は、裁判所が、被後見人の財産や収入を考えて決定するもので、

仕事が多かったかどうかには関係ないようです。

成年後見人制度ができた直後、若い知的障害がある女性の方の後見人に就任しました。

幼い頃から、病院に入院しており、普通の生活をしたことはありません。

後見人に就任したきっかけは、裁判所から、後見人になってくれないかとの、連絡があったことです。

各家庭裁判所には後見人候補者名簿があり、その中から選ばれたようです。

通常は家族の方が就任する場合が多いのですが、若干金銭の管理に問題があったようです。

そこで、職業後見人が選任されることになりました。

成年後見人選任の申立があったのは、父親がなくなり、

相続の処理をしなければならなくなったからです。

本人に意思能力(いろいろなことを判断する能力)が欠けており、

遺産分割の協議や、債務の処理などができないため、

成年後見人が本人を代理して、処理することになりました。

まずは、相続財産の調査です。

自宅と土地があり、貯金はほとんどありませんでした。

本人の収入は国民年金から、障害年金が出ているだけです。

相続債務はありませんでした。

しかし、児童相談所への支払いが滞っており、100万円ほどの現金を作らなければなりません。

たまたま、ある程度の広さの土地があったので、分筆して売却することになりました。

駐車場として利用したいという方がいたので、

家庭裁判所と相談しながらその方向で処理することになりました。

そのためには、相続登記、売買の登記などをする必要があり、

この場合、司法書士が後見人になったのはよかったのではないかと思います。

苦労したのは銀行の口座を作ることです。

今までの銀行の口座は本人名義になっており、このままですと管理ができません。

現在はどの銀行もしっかり対応してくれますが、当時はまだまだ、趣旨が徹底されていませんでした。

銀行へ行き、成年後見に就任した旨を伝え、成年後見人の証明書(東京法務局に登記されます)を示して、

口座の名義を変更する手続きをしたのですが、成年後見制度ができた直後のことで、

窓口の担当者はなにを言われているのか皆目見当がつかないようでした。

窓口担当の課長に成年後見制度の説明から始め、どのような口座がほしいか説得しました。

しばらくして、「そういえば、本部からそんなことのマニュアルが届いていたような気がする」と

のんびりした返事をもらい、がっかりした覚えがあります。

「とくかく、研究しますので後日連絡をします」ということで、その日は2時間近くかけて何もできませんでした。

その後、連絡があり「○○○○成年後見人関根義則」名義の口座になりました。

その代わりキャッシュカードは作れない、その支店でしか現金の引き出しはできないなど、

非常に使いづらい口座になりました。

毎月、年金の収入の中から、児童相談所に支払いをしなければならないのですが、

その度に少しはなれたその銀行の支店にいき手続きをしていました。

(その後自動引き落としができるようになったので楽になりましたが)

成年後見制度の細かい説明はまたする機会があるでしょうが、

制度ができた直後は、かなり苦労することが多いと知っていただけたらと思います。

え、報酬ですか? 涙ものです・・・・

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