自動車ローンと消滅時効

数日前、消滅時効について書いた為か、

時効についての問合せが何件かありました。

その中に、「自動車のローンを5年以上払っていないが、

時効を主張することができるか?」というものがありました。

もちろん、商事に関する債権ですので、

自動車の代金については5年で消滅時効を主張することは可能です。

しかし、自動車の所有権の問題が残ります。

自動車をローンで購入すると、

ディーラーかローン会社などの売主に所有権があり、

購入者はローンが払い終わるまで自動車の使用者という

形態をとることが通常です。

民法の規定では、債権は10年、

債権または所有権以外の財産権は20年で

消滅時効にかかるとされています。

つまり所有権は消滅時効にかかることがありませんので、

自動車の所有権は売主に残ることになり、

自動車を返せといわれたら返さなければなりません。

ところで、所有権は取得時効の対象になります。

善意無過失の場合、10年、それ以外の場合20年間

所有の意思を持って平穏かつ公然に占有すれば

取得時効を主張することができます。

自動車の場合は適用があるか微妙なところです。

平穏と公然の要件は当然認められるでしょうが、

所有の意思をもってといえるかどうか問題になるかもしれません。

まぁ、ローンの場合売主に所有権があるといっても、

自分の物だと通常考えていると思われますので、

所有の意思をもっての要件もクリアされるでしょう。

問題は、善意無過失です。

これは、自動車は登録制度がある以上、善意を主張することは

無理があります。

ということで、所得時効を主張するためには20年・・・

結論:債務の消滅時効を主張することはできるが、

自動車を返せといわれたら返さなければならない。

20年乗っていれば取得時効の主張も出来る可能性もありますが、

相当なボロボロですね・・・・^^;

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