魔法の電話?

もう10年以上も前のことになりますか、

あれは、開業してまだほとんど仕事がなかった頃のこと

突然「自己破産」をしたいとの、相談がありました。

当時は現在と異なり、破産を扱っている司法書士も数少なく、

ノウハウが確立されていたわけでもありません。

私自身も研究をしていたのですが、実際のお客さんからの依頼は初めてでした。

10数社から借入があり、住宅ローンも抱えているとのこと。

個人再生制度が施行される前でしたし、特定調停もまだ、ありませんでした。

当然、代理権*1もあるわけもなく、消費者金融に連絡するのも恐る恐るでした。

(*1認定司法書士と呼ばれる簡易裁判所の代理権を持っている司法書士は
140万円以下の争いについては、裁判外でも代理できます)

とりあえず、本人が債務整理をしたいと言っていること、

取立ては、控えてほしいこと等の手紙を出したことを覚えています。

すると、ほとんどの会社からの請求が止まりました。

(現在では、受任通知を出せば当然ですが、当時は結構驚きました。)

しかし、中には取立てを続ける業者もいました。

毎日、夜遅くまで、督促の電話をしてくるというのです。

そこで、電話線を外してしまいなさいと、お話しました。

ところが、「先生、電話線はずしても、電話がかかってくるんですが・・・」

と連絡がありました。

そんな馬鹿な!!

急いで、お宅へうかがってみると、電話線をはずしたのではなく、

電源コードをはずしただけだったようです。

あるタイプの電話機は電源が入っていなくとも、通話だけはできるようです。

すべての、債権者から取引の経歴が開示されるまで、結構時間がかかります。

すると、早々に開示してきた消費者金融から、

「先生、手続きは、どうなってるんですか?早く処理していただかないと、困るんですよ」

と、私が督促されるようになってしまいました。

それ以来、債務整理の依頼を受けるだび

「あなたは、これで、一息つけるようになります。

その代わり、今度は私が、速くしろと請求を受けるようになるんです」

と、冗談を言うようになりました。

そんなこんなと、色々ろありましたが、初めての自己破産の申請は無事終了。

当時は破産宣告後に、免責の手続きを行ったように思います。

はじめての破産事件はいい経験になりましたし、お客さんから

「ありがとうございました」

と、言われたときの気分は、登記を終わらせたときとずいぶん違ったような気がします。

PS.この依頼者が破産手続きの途中に新年を向かえ、新年の挨拶にと、日本酒を持ってきました。

そのとき、「気持ちはありがたいが、そんなことしてる場合じゃないだろう!!」

と怒鳴りつけてしまったことを思い出しました。

若かったなー。

関根司法書士事務所

債務整理無料相談

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